【夫婦円満】
夫婦仲が良く、不和や争いごとのないように祈願するものです。
※歓喜天の御姿と魔除けの鈴がぐるりと一周して描かれています。
**歓喜天**
歓喜天(かんぎてん)とは、お姿は象頭人身(ぞうずにんじん)で、
礼拝の対象にする神像は、男女二神が抱き合っています。
抱き合った二神のうちの男神は、インドのヒンドゥー教の最高神であるシヴァの長子で魔神ですが、女神は仏教の十一面観音の化身です。
魔神の働きを封じて仏教へ導く方便として女神となり、抱きついて歓心を起こさせ、暴挙を鎮めた為、歓喜天と呼ばれるようになったのです。
そのような訳から、歓喜天を信仰すれば、夫婦和合(夫婦円満)、子授けにご利益があり、
また、あらゆる障害や困難を取り除き、何かを断つ祈願を成就させるとも云われています。
**鈴**
楽器の中でも高い音を出す鈴の音には邪を払い、縁起の良いものを呼び寄せると言われ、"魔除け"や"健康祈願"の意味も含まれています。
深く染みわたるように広がる音色は、場を清めて心を浄化してくれる働きがあります。
また、祈りや供養の心を、この美しい音にのせて極楽浄土に届けるといういわれもあります。
**菱紋**
両端に描かれている菱文様は紀元前より見られ、
正倉院の宝物をはじめ、染織物や木工品などにも見られます。
文様である菱紋は、ヒシの実またはヒシの葉を図案化したものと言われています。
ヒシ(菱)は、菱形で両端に逆向きの2本の鋭いトゲがある
硬い実をつける事から、悪を退散させ、魔を除けるとされています。
**柘植**
材質:柘植
産地:東南アジア
万葉集の時代から、堅く変わらない絆を象徴する縁起物とされており
「もめごとを解きほぐす」という意味合いがこめらえていると伝えられています。
黄褐色の優しい色合いをしており、
ほかの木よりもゆっくりと成長する為、
緻密で割れにくく、耐久性に優れる木だとされています。
それらのことから堅忍 禁欲 冷静などの意味を持つと言われています。