【学業御守】
勉学がはかどり目標を達成したり成績が向上したりすることを祈願するお守りです。
※菅原道真の御姿と梅の花がぐるりと一周して彫られています。
**菅原道真**
勉強熱心であった菅原道真は、学者としてだけでなく
政治家としても成功し、右大臣の位にまで昇りつめます。
しかし、道真の昇進を妬んだ貴族たちによって
大宰府に流され、不遇の死を遂げました。
道真の死後、都では異変が次々と起こります。
疫病が流行り貴族の死や落雷が相次ぎ、
人々は次第に「これは道真のたたりなのではないか」
と噂するようになります。
道真は怨霊として恐れられ、
怒りを静めるために天満宮が造られました。
時が経つにつれて、道真は怨霊としてではなく、
学問の神様をはじめとしたさまざまな神様として、
人々から信仰されるようになります。
天神信仰(てんじんしんこう)は、日本における天神(雷神)
に対する信仰のことで、特に菅原道真を「天神様」として
畏怖・祈願の対象とする神道の信仰のことを言います。
菅原道真は学問の神様として信仰されています。
これは菅原氏が代々学者の家系であったことや、
道真自身が優秀な学者であったことに由来します。
漢文学に詳しく和歌も得意であったことから
文学・和歌の神様や、書道・習字の神様としても
あがめられるようになりました。
また死後、冤罪(えんざい)が認められ
太政大臣の位まで贈られたことから、
免罪の神様としても知られています。
**菅原道真と牛**
菅原道真は承和十二年、乙丑(きのとうし)の生まれということもあり
牛を特別可愛がっていました。
道真が亡くなった際に、その遺体を牛車にのせてゆく途中で、
牛車を曳いていた牛が地面に伏せて動かなくなり、
その場所に墓を築くことになった、と牛にまつわる数々の言い伝えがあり、
牛は天神の使いとされているのです。
※説明には、諸説ございますご了承ください。
**菅原道真と梅**
菅原道真が子どもの頃から梅が好きだったからだと言われ、
自宅周辺にもたくさんの梅の木を自分で植えていたそうです。
道真は、大宰府へ左遷され、京を去る前に自宅の梅の木に対して歌を詠みました。
東風(こち)とは、東から西に吹く風のことで、日本では春に吹きます。
**菱紋**
両端に描かれている菱文様は紀元前より見られ、
正倉院の宝物をはじめ、染織物や木工品などにも見られます。
文様である菱紋は、ヒシの実またはヒシの葉を図案化したものと言われています。
ヒシ(菱)は、菱形で両端に逆向きの2本の鋭いトゲがある
硬い実をつける事から、悪を退散させ、魔を除けるとされています。
**柘植**
材質:柘植
産地:東南アジア
万葉集の時代から、堅く変わらない絆を象徴する縁起物とされており
「もめごとを解きほぐす」という意味合いがこめらえていると伝えられています。
黄褐色の優しい色合いをしており、
ほかの木よりもゆっくりと成長する為、
緻密で割れにくく、耐久性に優れる木だとされています。
それらのことから堅忍 禁欲 冷静などの意味を持つと言われています。