【安産御守】
母子ともに健康で何事もなく出産できるように祈願するものです。
※狛犬と松・梅がぐるりと一周して描かれています。
**狛犬**
戌(犬)はお産が軽く多産の生き物であることから、
昔から安産の守り神として人々に愛されてきました。
それにあやかり、妊娠五ヶ月目の戌の日に、
妊婦さんと赤ちゃんの無事を願い
安産祈願(帯祝い)を行うようになったと言われています。
**松**
松は、常緑樹で1年中青いため「永遠の命」の象徴です。
また、松の中には樹齢数千年というものもあり、
不老長寿と結びつけられるため、縁起が良いとされています。
**梅**
梅は、早春に他の花よりに先駆けて咲くため、
「出世」「開運」の象徴です。
また、厳しい寒さの中でも清らかな花を咲かせ、
芳香を漂わせることから縁起の良いものとされます。
**菱紋**
両端に描かれている菱文様は紀元前より見られ、
正倉院の宝物をはじめ、染織物や木工品などにも見られます。
文様である菱紋は、ヒシの実またはヒシの葉を図案化したものと言われています。
ヒシ(菱)は、菱形で両端に逆向きの2本の鋭いトゲがある
硬い実をつける事から、悪を退散させ、魔を除けるとされています。
**柘植**
材質:柘植
産地:東南アジア
万葉集の時代から、堅く変わらない絆を象徴する縁起物とされており
「もめごとを解きほぐす」という意味合いがこめらえていると伝えられています。
黄褐色の優しい色合いをしており、
ほかの木よりもゆっくりと成長する為、
緻密で割れにくく、耐久性に優れる木だとされています。
それらのことから堅忍 禁欲 冷静などの意味を持つと言われています。